マレーシアを意識した時から、そのご縁が広がっている話 Part2

リンちゃん

マレーシアからの留学生の子。 Linちゃん。彼女がうちで過ごした日々は本当に素敵な毎日だった。

私たち家族は、一気に彼女を好きになったわけだが、それはやはり彼女の家での生活スタイル、どう育てられたかが大きいように思えた。
たくさんの感動するエピソードがあるなか、特に関心したのは料理を作る時の話。
私が、仕込みをしている間 興味深そうに横に立ち、何か手伝えることはない?と声をかける。私が、特には大丈夫よと声をかけると、ダイニングの椅子に腰かけ料理の過程を見守りながら些細な会話を絶やさない。
彼女は17歳。うちの娘ならこの時間すべてを携帯に向き合い,無言の時間を過ごすだろう。

そして、料理が終わった後彼女は、ママが料理を作ったのだから片付けは私の仕事ね。と私をキッチンから追い出す。大丈夫だよと言っても、片付けを行うのは当たり前といってひかないものだから、快くお願いした。
今度は逆に、私がダイニングキッチンに座り会話は途切れることがなかった。

ある日、買い物に出かけた。買い物をしたものをすべて抱え彼女は言った。荷物を運ぶのは私の仕事、家でもそうしているからここでもそうさせて欲しい。と、、、、


17歳の女の子のお土産。妹のために靴を探して、LINE通話で何度もサイズや色の確認をしていた彼女。家族全員分のトレーナーを買い(多分親戚さんのもはいっていたのかもしれない)スーツケースをいっぱいにした彼女。日本のお菓子が皆好きだからと、更にもう一つのスーツケースをいっぱいにした彼女。

日本滞在時間、彼女が自分だけのために何かをしたのは本当に少なかったように思う。

最後には、私たちと撮った写真と動画、学んだ日本語と翻訳ソフトを使いスライドショーを上演してくれた。
それは、彼女が旅立つ前の日。全員が泣いた。それを見ていた3歳も大泣きになった。
だから、その後は皆で笑った。

この記事を書いた人

アバター画像

喜稀今日子

3人の女の子の母親です。葬儀社の経営の仕事をしながら子育てと地域活動に参加しています。忙しといいながら、プライベートでの新しいことへのチャレンジは必須です。
新しい発見を発信していけたらいいです。
喜稀 今日子(きき きょうこ)

詳しくはこちらにどうぞ。