今日、検診のため午前中を病院の時間にあてた。
少し待ち時間があったので、病院と同じビルにある喫茶店に入った。
お客は、私とおじいさん二人の三人だけだった。
私は短い待ち時間だけを、その場所で過ごそうと思っていたため、ひまつぶしに通常だったら入口にある雑誌を手に取るところだが何も手にせず席についた。
おじいさん二人は、一人がもっぱらおしゃべり担当、もう一人は聴き役として。
本当に楽しそうに、笑いながら話に花を咲かせていた。それは女子たちのお茶会のようにも見えた。
盗み聞きするつもりなんかなかったが、あまりに大きな声で 話は筒抜け、
最初は、町内会や福祉ボランティアの話をしていたようだが、話はどんどんカジュアルな話題に移っていき、
おしゃべり担当ののおじいさんが、『美人はダメだ・・・・。』
と言い出した。
私はなぜダメなのか?と続きに興味が出て初めて意識して盗み聞きした。
『美人っていうのはな、話題の全部がなんていうか、 やれネールが綺麗だとか、ヨガのレッスンがどうだとか、美容がどうのこうのと全く中身がないんだよ』
『美人ってことに甘んじているだけじゃなく、美に関することでしか自分を表現しんのだよ』と・・・・。
その瞬間、私ははたして自分は果たしてどうなんだろう?
美容が好き
ヨガも通ってます。
ネールは仕事上やってない。
ほぼ、おじいさんさんの言う通りの人間像になってやしないか?
もちろん、自分を美人と思っているわけではないが????!!!!
薄っぺらい人間になってやしないか?
もう少し時間があれば、お客さんのいない喫茶店内で勇気をもって席を移動して、
『じゃあ、美人でいい女ってどんな女の事をイメージしているの?』
と聞いてみたくなったかもしれない。
結局のところは、外面がどうであるか?
どういう姿であるか?
ばかりに意識を傾けているということに対して悲観的なのだと想像してみた。
内面を磨けってことなんだろうけど、ヨガって自分に向き合う行為でもあるしな?!
おじさんにとって魅力的な女性って結局は、話好きなおじさんの目の前に座っている傾聴が得意なおじさんのように
『聴き上手な人』なんだろうな?!