先日、名古屋からエリオロカンダイタリアーナで夕飯をするためだけに東京に行った。仕事を早めに切り上げ新幹線でね。
大切な人たちと過ごす場所として選んだ特別な場所。東京在中者はたった一人、後の参加者は全員名古屋から。この日京都からのかけつけた友人もいる。
私たち家族が一番に到着したようだ。ドアを開けると、
そこにイタリアが広がる。
広すぎない店内が満席の状態で、良い香りに包まれている。
笑い声、お店の人々の掛け声。とにかく活気にあふれている。カジュアルでいて品格がある。言葉では説明できにくいのだが、その場所で食すために何の構えも必要はないが、普段メイクをしない私の友人たちは、赤いリップを光らせる。それは、お店への経緯であり礼儀であろう。
特別な日、だが、誰かの誕生日やお祝いで選んだわけではない。私たちにとってこの店で夕食を楽しむのは、家族のようなお互いの存在と関係への感謝や、今ある全ての幸せを称えるためのようなもの。
エリオの登場!大きな身振りと、手ぶりと、笑い声と掛け声が一気に近づいてくる。
挨拶はいつも同じ、その大きな両手を一気に広げ、体をその腕にすっぽりと埋まってしまうぐらい包み込み、再開を祝ってくれる。
そして、その後決まって、手を取りキッス。女性は全員プリンセス。言葉こそないが彼の挨拶には手抜きはない。
彼の店には、私たちのように、おいしい食事が目的であるし、彼に合うことが楽しみでいる人もたくさんいる。彼は、テーブルとテーブルの合間を行き来して皆に挨拶をして回る。
私たちがレストラン滞在時、何度も突然 照明が落とされ、イタリア語の誕生日ソングが歌われた。特別な日を祝うため訪れたいレストラン。
味は一流であることはもちろんのこと、おもてなしもまた一流。チームエリオは一つの家族となり、何度行っても『おかえりなさい、まっていましたよ』と言わんばかりに、あっという間にくつろぎの空間を提供してくれる。
彼の存在そのものが、この店の特徴。1996年にOPENしたエリオ!私が最初におとずれたのは、2001年ごろだったと思う。それから、全く変わらずいつもの賑わいを失わず、事業を拡大してきたエリオ。イタリアの風を運んできた彼の心には、だれにも負けない大和魂ともいえるサービスマインドが住み着いている。
私たち家族は次の日の仕事があるため、最終の新幹線に乗るため、皆より先にレストランを後にしたのだが、入口まで腕を取りお見送りをしてくれた彼から渡された、1冊の本。
彼の20年という歴史が詰まった本。お土産ね。と渡された本。
家に帰ったら、彼の日本での20年を振り返り、次訪れる時には、再び話に花が咲くことだろう。
次は、娘を連れて行こっと! 特別な場所すぎて、本当は教えたくない。でも、大切な人と訪れたいあなたにはお勧めの場所である。
エリオロカンダイタリアーナ