47歳になった私。バレエ1年生となりました。初日のレッスン模様をマレーシアに住む子供14歳に報告した話

昨夜からバレエレッスンを始めました。
バレエの経験があるわけでもないのに、子供が習ってきたバレエの経験の長さから、私は根拠のない自信をたっぷり心に持ちスタジオを訪れました。

まずはストレッチから。参加していた大人のメンバーは本当に様々。20台の方から、上は70台まで・・・・・。そして、ほっそりとしたから、そうでない方も色々。

自分の体はある程度柔らかいと、そう自己評価していた私は、ここでまず最初の挫折感を味わいました。年齢関係なく、しっかりと開脚している人の多いこと。それに比べ、私の足の開きったら・・・。トホホである。
一番自信を無くしたのは、かつて柔らかいと思っていた私の体は、考えることと違った動きでストップし、気持ちと動きが全く一致していかないのである。そのGAPの大きさ。

そしてバーレッスンに続く。
バレエのポジショニングもわからないまま、1番 5番と先生の言葉が飛び交う。飛び交ていると感じてるのは私の気持ちであり、実は先生は、初日である私を意識して再度、手の正しい向きや基礎的なことを皆にしっかりと伝えながら進めてくださった。

ここでまた、先生の言葉『首は長く横に・・・』『手は体の後についてくるのよ・・・』と、踊りながら、手の事、首の事 足の甲の向きなどなどを意識することの大変さ!頭の指令が一つ一つしか対応できない私は、一つを行えば一つがおろそかになる。二度目の挫折感。

そして、バーから離れて音とともに踊りへ、私がスタートする前からある一つの曲の振り付けを行っていたようで、その曲のおさらいと続きをレッスンした。

ここまでくると、もうどうにもならない私。ただただ動きだけ合わせるのが精いっぱい。皆さんが右に行けば右に進み、前に行けば前に向かう。

昨日の舞台に上がることを夢見た私は、その告白をとてつもなく恥ずかしいことだと感じ後悔をした。

でも、先生が今年は、2曲以上の振り付けを皆さんと進めていきたいと思うのよ。そして今年の舞台には間に合わないけど、その次の年には、その中の曲で舞台に出られる人を募るからみんなで頑張っていきましょう。と締めくくった。

レッスン終了時、着替えながら聞こえてきた70代女性二人の会話
『上手になりたいわよね!』『あなたがいてくれているから私もがんばれるのよ!』前向きな言葉のキャッチボール。

定年まで旦那様を支えた彼女たちは、その後自分のためにやりたいことをスタートするとバレエに通い始めたそうだ。

大人になってバレエを始めるのには様々な動機があるのだろう。でも、今回私が体験したことを通じて、これまで舞台で見た、ちょっと音から外れてしまった大人バレエの方々であっても、舞台に立つためには、年齢を重ね衰えた体と向かい合い、それを認めながらレッスンをつづけた証なのだと心から反省し、尊敬をした。

舞台に立つのは夢のまた夢。でもやっぱりあの大きな舞台で踊ってみたい。だからどうするかって続けるしかない。

スタジオから駅までの帰り道、14歳に次女に連絡をした。

私:今バレエの帰りよ。
次女:どうだった。
私:思った以上に体固くて動かなかった。でも、私より年齢が高い方でも上手くてびっくりした。

次女:ママならアッという間に誰よりもうまくなるでしょ。

私:えっ!どうしてそう思うの?

次女:だってママだから!

私は、ここで根拠のない自信を再び取り戻した。
ママ今日の朝から、ストレッチを習慣化するよ。

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喜稀今日子

3人の女の子の母親です。葬儀社の経営の仕事をしながら子育てと地域活動に参加しています。忙しといいながら、プライベートでの新しいことへのチャレンジは必須です。
新しい発見を発信していけたらいいです。
喜稀 今日子(きき きょうこ)

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